システムエンジニアの役割は、システム開発の方向性を定めてプログラマーに引き渡すことです。
一般的に、システム開発の工程はシステムエンジニアが担当する上流工程とプログラマーが担当する下流工程の2つに分けられます。

システムエンジニアが担当する上流工程とは、クライアントの要望を実現するためにシステムの要件定義や設計などを行う工程のことです。下流工程を担当するプログラマーは、上流工程で定められた仕様を元にプログラミング言語を使用してシステムを作り上げます。
最初にシステムエンジニアが方向性をしっかり定めないと、後々プログラマーが困ることになりかねません。

システムエンジニアの主な仕事内容は、上流工程の要件定義や設計などと、プロジェクト全体のマネジメントです。プロジェクトによってはシステムエンジニアの上にプロジェクトマネージャーがいるケースもあるものの、いずれにしてもシステムエンジニアが現場の責任者です。
現場の責任者であるシステムエンジニアが、予算やプロジェクトに投入する人員などのマネジメントを行うこととなります。

システムエンジニア自身がプログラミング言語を使用するケースは少ないものの、プログラミングのスキルなしでは最適なシステムを導き出すことはできないため、一定のプログラミングのスキルは必要です。
クライアントが求めているものがはっきりしないと要件定義や設計は行えないので、要望を引き出すためのコミュニケーションスキルも求められます。